- Little Canada
No more 丸暗記
最終更新: 2019年10月5日
知人の話。勤務先に再雇用で入社した人が、以前の職場での仕事のやり方を変えられず、なかなか業績が上がらないと。苦労しているのは、上司でも、その人に仕事を教えている知人でもなく、本人。
子どもたちの学びにも同じことが言える。フォニックスでルールに気づけば、単語を読み、スペルが覚えやすい。中学校の教科書の単語の約7割がフォニックスで読めるとの統計もある。文法然り。語彙と文法が必要な作文然り。決まり事、基本を踏襲すること。なーんにも難しいことじゃない。丸暗記しようとする癖がついていると頑固。Memory は学びに必要です。ですが、覚えてなんぼじゃない。
小学生のお受験塾でも、是非、フォニックス、ならびに、文字と音の関係を意識した単語の教え方をしていただきたい。
アルファベットカードで単語作り。ルールを習得しつつある子はサクサクと作っていく。かたや、丸暗記した単語をスペルしようとする子は、国語の漢字の覚え方を応用しているのかもしれないが、どうやら、塾で、書いて書いて覚える癖がついているようだ。そのやり方が合っている、覚えやすいのならそれでいい。でも、appolu なんてスペルされると、これまで丁寧にやってきたことが水の泡じゃん、って温厚な Ms. Yasuko も黙っちゃいられない。だいたい、apple を何度も書かせる前に、簡単な3文字単語や magic E のルールを教えてあげて欲しい。
ちっちゃい子のママにお願い。うちの子、絵カードの束を全部言えるんですよ、ABC が全部言えて、順番通りに並べられるの、なんて言わないで下さいね。暗記できたら偉い、と子どもが思ってしまうと、以後の学習の癖がついてしまいます。
文科省は、「主体的な学び=アクティブラーニング」を押しています。
どう思う?あなたならどうする?
問いかけに、言葉、表情、態度で即座に応じられるようになって欲しくて、みんなの反応を待つ。5年前、10年前は、もっとみんなでわちゃわちゃ議論していたけど、今は、当てられたら反応するが、黙っている子が多くなったと思う。引き出すために、例を挙げる。笑いを取る(1レッスン1笑い、ね)。そうすると、ああ、そんなことも言っていいんだ、となって、口を開く。
次の教材を出したら、すぐに筆記用具を手にする小学生たち。えんぴつまだだよ。よく聞いてから。お話してから。黙々と書く(コピーする)のはみんな好き。書く前に考える時間。
与えられるのを待つだけでなく、自ら考え、他者との交わりの中で学びを深める子。英語レッスンは、主体的な学びにうってつけの場。
苦労しているのは、先生でもママでもなく、子どもたち。気づきを促し、自ら考え動ける子を一人でも多く。ひゅ~。がんばろう。
